「住民と行政の協働による地域開発コース」ふりかえり
2週間にわたるJICA/自然塾寺子屋「住民と行政の協働による地域開発コース」。無事にみなさん修了しました〜🎉やった〜
私はいつもTシャツなんです。
今回、学び方を提供して、最初と最後のセッションを受け持ちました。バラバラと色々なところにメモをしていたので、その記録をここに残しておきます。
DAY1
自然塾寺子屋さん/JICAの研修講師でした。南米8カ国、10人のNGO・自治体職員とすてきなお話を楽しみました。
- ストーリーから学ぶための学び方を学ぶ
- 悪いところをなおすのではなく、強みや良いところを見つけ伸ばそうとすることが、どれだけ人やグループを内発的に力強くするかを実感しています。
- もちろん、問題解決をしてもいいんです。それで皆が幸せになれれば。ただ、その過程で起きるコミュニケーションは、「あそこがわるい」「あいつがだめだ」「誰か何とかしろ」「役所のせいだ」そんなネガティブなコミュニケーションの連鎖が起きがちなんですよネ。
- 人を自発的で主体的にするのは、楽しさ、ワクワクした気持ちです。(夢や情熱、、だとあつくるしい?けど、南米の皆さんには良さそうだった)それさえ掴めれば、それまで何が問題かを定義していた枠組みに捉われずに、新しい物語を描くことができるはずです。
- 桃太郎たちもみんなも憎い鬼が強くてどうしたら倒せるかに悩んでるけど、鬼と仲良くする未来から考え始めたらどうなるか。
- 皆がゴミをきちんと捨てないことを非難するのではなく、皆がゴミ捨てを楽しんでする姿から描いたらどうなるか。
- それは、人々をポジティブなコミュニケーションの連鎖に巻き込んで行きます。「私がしたい」「あの人のこういうところステキ」「一緒にしようよ」「やっちまいましょう」。ひとりひとりを丁寧に皆で承認し、強みに焦点をあて、讃えあい、違いを尊敬し合うこと。それをあたりまえにクセ付けること。それはアプリのダウンロードではなく、OSの入れ替えです。
- 彼らはこれから2週間、行政と市民の協働をテーマに群馬県内の活動家のストーリーを聴いて回ります。もとより漫然と観光する気はなさそうでしたが、彼らには「フルーツ」という新しい共通言語があります。
- 「毎日、その日に収穫したフルーツが何だったを皆でふりかえる時間を持とうね🍏」と彼らは言いだしました。(この振り返り、レフリキシオーンは、蓋を開けて見るとかなり大きな効果を持つことがわかりました。ただ、振り返り方はきちんと伝える必要があります。今回はこのようなシートを1日のおわりにかいて持ち寄る、ということを提案しました。ほとんどの方がしてくれたようです。
- 「フルーツを食べておわり、じゃだめだよ。種を植えて、それが育った先を想像するんだ、毎日ね!」また2週間後に、彼らが描く新しい物語にびっくりするのを楽しみにしています。
最終日前日
ひとりひとりがアクションプランを発表します。
- 発表内容は、以下です。
・社会に起こしたい変化
・自分自身に起きた/起こしたい変化
・組織内部で起こしたい変化
このそれぞれについて、核となる価値、それを最大限生かした時に見える未来像、現状、未来像と現状とのギャップ、それを埋めるためのアクション。
- これらに加えて、なにを学んだか?どんな学び方が機能したか?もできる限り添えてもらいます。
- 彼らが集めてきたものがフルーツだとすれば、彼らの発表は、フルーツ盛りですね🍎🍌🥝🍇🍑群馬県各地の選りすぐりのキーパーソンからの話を聞いた彼らの言葉は、生きた知恵に満ちたものでした。
- 講師の渋谷さんからはひとりひとりへの賛辞がありました。ひとりひとりの特徴や強みを大切に認めて褒めて返す関わり方は、「今ここにいる私たちこそが協働のコミュニティである」というメッセージを感じさせる感動的なものでした。
- 私は明日のセッションに向けて、集合的な意識に働きかける意図でこのような話をしました。
- 二つの質問をします。どのように皆さんの心が動くか感じてください。
- これらは、協働をどこからはじめるかということと関わっています。
- 私たちは二つのストーリーを選ぶことができます。ひとつは、上から下、すなわち、モノカネのためのタスクがあり、そのためにコミュニティをつくり、人を育てること。もうひとつは、下から上、人の学ぶ意欲やハートがあり、それらの交差点にコミュニティが立ち上がり、社会がつくられていくこと。これら2つは、「ゆたかさのものさし」について明らかな違いがあります。
- 現在、世界の多くが前者のストーリーに支配されています。もし私たちが後者のストーリーを選びたいのであれば、つまり、過去の延長線上にない未来を描きたいのであれば、私たちがすべきことは、こうです。
変え方を変え、学び方を学ぶ。
そして、こう。
箱の外に出ていこう。もし私(たち)のハートが動いたなら。
最終日
- 実は、私は彼らのアクションプランの発表から、フルーツをとり、フルーツ盛りをつくっていました。
- 今回は時間の都合ではしょりましたが、これを皆で見て「あーだのこいーだの」話すと、コミュニティの学びになります。ここにある内容は、人から指導されるにはあまりに説教深く、人を行動したい気持ちにさせません。しかし、それが自分たちで気付き、自分たちで整えたものだとすればどうでしょうか。
研修生からは以下のようなメッセージをいただき、うれしく思っています。
・how nice,youe words touch my heart.
・you have inspired me to make change im my life.
・I will apply the process you taught me to my cace.
さいごに
今回県内各地の活動家の話をアレンジした素晴らしいストーリーハンターであり、実績や権威のない私のキャパシティを信じていただいた矢島 亮一さんと、私の散文的な言葉遣いをすばやく理解して打ち合わせ〜通訳をしていただいたもり えりこさん、育成方針を理解いただききめ細かいケアをいただいた高橋 依子さんに、心より感謝します。
信じてもらうと、こんなにも力が湧くものなのだなあ。私たちのひらかれた愛情とCo-creaciónにSalud!🍻
研修員ひとりひとりが、自分のローカルで、ステキな新しい物語を紡いでいくことを心から願っています😌
【追記】
「自然塾寺子屋さんが東京からコンサルタントを呼ぶのをやめて」という一文はやや誤解がありそうなので訂正しました。
自然塾寺子屋さんは地域に任せられる仕事は地域に発注すべきで、仕事を通じて地域人材を育成した方がよいという考え方で、「設立から18年間、一貫して」ローカルまたは心が通じる人材に先生とされています。
だから「今回に限ったことではなく」その思想の中で私を使っていただいたということです💫
たしかに、創業支援や地方創生という名目で東京の広告代理店が儲かりまくることが繰り返されることは残念な感じが、私はしますね。
そうではない未来に私が貢献できたなら、ほんとうに嬉しいことです。
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