「変われない自分」を問い直すこと (2017.8.28ワークショップのふりかえり)
昨日ホストしたワークショップから、いくつか気付いたことを、つれづれなるままに書きます。まとまりありません。
今年の5月頃、ご縁のある方から依頼をいただき、期間限定のプロジェクトの支援をしています。本番は一日だけですが、プレイベントとして、対話のワークショップを数回行っています。
■繰り返すことでわかったこと
本番当日に向けて興味ある方からの協力をいただくため、プレイベントも参加者はオープンで、毎回新たな方に参加いただきながら、いくつかの同じ問いについて対話を繰り返しています。本番含め計8回を予定しており、前回は5回目でした。こんなにもしつこく(笑)同じ問いについて、話すのは初めてです。
当初想定していたこととしては、同じ問いでも参加者が一部でも変われば、場の雰囲気や、気付き・学びは変わるであろうということです。そして、実際にそうであることは確認できました。
一方で、私にとって想定を超えて印象的なのは、繰り返して参加する方の、心持ちや行動の変化です。
いくつかあります。これらはご本人が無自覚なこともあれば、意図して自分のふるまいを変えていることもありました。
たとえば以下です。
・コンテントレベルで言えば、その方のアイデアの質が変わります。「心に残る名言」のようなものが飛び出してくることが多くなりました。
・プロセスレベルでいえば、その方の場への関わり方が変わります。より素直な形でそこにいるようにしていたり、新規に参加する方を気にかけて、もてなすようなふるまいが増えました。
チェックアウトの中で、各回共通して何度も聞かれたのはこれです。ワークショップの中で出た「自分の中へと意識を向けるような問い」についての言及です。
「同じ問いでも、前回と異なるものが自分の中から出てきた。そのことから、短い期間(数週間)で、自分が変化していることに気付いた」
私たちは(特に、私のようなサラリーマンは)、毎日同じ職場で、同じ仕事をしていると、自分に変化が起きていないような錯覚をします。
しかし、実際にはそうではないですよね。
私たちは毎日、変化をしています。
「同じ問いかけを時間を空けて繰り返すことで、自分の変化に気づきやすくなる」
その際、なんで変われないのだろう、いつまでにどのように変わりたいのだろう等の話が始まることがあったのですが、それは、悩んでいる人を苦しめていたかもしれません。
一言で要約すると『「変われない自分」を変えよう!』という助言が起きていかたからです。
そう言われてできるなら、もうしてますよね。変えられないと言っている人に、変えようと言うのは、暴力的な感じがしてきます。今更ですが。
それに気づけなかった、止められなかったことを今大いに反省しています。
問題は、「変われないこと」なのではなく、「変わっていることに気づけていないこと」であるかもしれないのです。
そこに気づいてもらうための働きかけができれば、解決の糸口はあったのかもしれません。
私たちがすべきことは、与えられた問題に飛びつくのではなく、それが真に問題なのかを問い直すことなのかもしれません。
そんなことに気付いた時間でした。
なお、最後に場からこんなコメントが出てきたので書き留めておきます。今回は、私もワークの中に参加したので、そのコメントの中に自分の存在も感じます。
「場からチェックアウトはするけれども、変わり続ける自分とのつながりは保ち続ける。」
大切にしておきたい嬉しい言葉です。
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