「これからは、ストーリーでリーダシップを発揮する」ふりかえり②
この記事は前回の続きです。
■どうすれば「コレクティブストーリーハーベスティング」を使えるようになるか
この場を再現可能にするためにはどうしたらよいか、これが次に考えを巡らせていたことです。
というのも、講座や研修で感銘を受けたなら、私は、持ちかえって人に伝えてみたり、自分なりにやってみたり等、自分の現場を変える力にしたいな、と思うからです。
これは大切なことだと思っていて、ちょっと厳しめの言い方をすると、少なくとも「自分の現場で、自らやってみる」チャレンジのないまま、参加型研修に通うことは、変えられない現実から逃避することや、対症療法的に自分をなだめることに過ぎず、それを続けると依存症になってしまうような気がしています。それは、誰のためにもなりません。なにより自分を傷つけてしまいます。
さて、少し荒ぶった気がしますが、話を戻すと、この場を再現するためには
「やり方」を覚えればよいのでしょうか。
この手法は一見シンプルに見えますが、その背景には、体系的な理論があり、それに基づいて、極めて「戦略的な意図」をもって、入念に設計するものだとわかりました。それをきちんと、復習して、手続きを間違わずにすすめればよいのでしょうか。
残念ながら、それだけではこの場を再現できないかもしれません。
少なくとも、私はダメでした。
実は、私は2015年にこの場を一度経験し、その後、ある市民活動のワークショップで導入するために、試験的にスタッフだけでやってみたことがあります。
その結果、大いにスベりました。トラウマになるようなスベり倒し方でした。
それはまるで、「あて名のない手紙を、むやみやたらに書きまくり、ポストに入れて、おしまい」みたいな、徒労感漂う時間でした。
それは、やり方がまずかっただけでありません。
思うに原因はこうです。
「私ひとりのアートで、場をつくり、支えようとしていた」
これ、私には、
傷口にメチャクチャしみる消毒薬
みたいな言葉にきこえます。
そして、自分の問いの前提を覆すようですが、
そもそも厳密な意味での「再現」は不可能です。
ささっと説明したいところですが、これをきちんと説明するためには、
「アート」とは何か、そして「場をつくり、支える」とは何か
を考えないといけませんね。
長くなりそうなので
再びつづく・・
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