「若者の社会勉強」ってなにを勉強してるの(2017.9.28あんなか暦クラブのお手伝い)

昨日のもよう。

こちらは、群馬県安中市の市民プロジェクト

「あんなか暦クラブ」


です。

社会人と学生が協力して安中市の魅力を伝える「オリジナル卓上カレンダー」をつくる取組です。今年発足したそうです。

私の理解によると、要するに

学生・若者目線から捉え直した安中市の価値や魅力を、あなたが毎日いるデスクの上に届けようとしています。


すてきでしょ。
見た目もカワイイですよ。写真ないけど。

また、この取組は、学生の経験学習を応援するプロジェクトでもあります。


社会人のサポートを受けながら、学生たちが企画、取材、デザイン、資金調達、販売・営業をしています。
それを支える社会人の方々も、プロジェクトマネジメントやファシリテーションを学んでいます。

特にシビれたのは、資金調達も、クラウドファンディングじゃなくて、ご近所へ泥臭い営業です。 その数も電話と訪問で、150件超えているそうです。

また、制作チームと営業チームがあり、「制作と営業の葛藤」という、リアルな課題に直面していることです。そこを話し合ってなんとか、納期までに、皆が満足するほうに進もうとしていました。

たぶん、この人たちは、メンタル耐性は、私より全然身につけてます。



そういう私は、微力ながらコミュニケーション周りのサポートをしています。

今回、学生が企業に対して、協賛金のお願いをするロールプレイをしました。それを皆が観察して、フィードバックをします。

私は仮想のお店「あんなか商店」の社員。
老舗です。

ロールプレイすると、やっぱりみんな上手なのですが、やや違和感がある部分がありました。

「オトナの事情への配慮的発言」です。
たぶん、営業先で、声を掛ける順番が違うとか、あと地域のPRならまず役所を口説いて来いとか、

そういった、言ってしまえば、地域のしがらみや、昔ながらの思い込みを前提とした助言や批判を受けたから、こういう発言になるんだろうなーと思われるところが、多少ありました。

これはこの団体のと言うよりは、より一般的に起きがちなこととして、思うのですが、
そういうのは、たしかに「目の前の現実」の問題としてはあるんだろうけど、そんなにとらわれる必要ないのではないでしょうか。

私の勝手な願いも含まれているけれど、

若者たちの自主活動は、若者が社会を自分のものへと取り戻していく過程だと思うから、そこに集中して欲しいと思いました。


そこで、私なりに、自戒も込めて確認したことはこうです。

「社会勉強」で勉強するものは何か?と考えた時、

それは、今ある社会のルールやオトナの事情を自分の中へとダウンロードすることではなく、

自分たちの純粋な想いの中へと、みんなを招き入れて、今ある社会をアップデートしていくことではないか


オトナ側も「これも社会勉強だ」みたいな発言は気をつけたいものです。「社会にお前が合わせろ(我慢しろ、諦めろ)」の意味で使われることが、少なくないかもと思って。

オトナの事情に向き合うのは、怖いこともあるかもしれないけれど、そういう時のために私が「近所の対話屋さん」としているのだから、呼んでくれれば、すぐまたママチャリで現れます。
いつでもみんなの素直な想いを、そばで応援したいから。

なお、フィードバックでは、制作チームと営業チームが溶け合う中で、色々な気づきがあったり、怖いけどチャレンジしたという素直な想いの吐露に、感情が高まるシーンもあり、無事に終えました。
カレンダーは、11月には発売予定のようなので、サンプルは届いたらまた発信します。
欲しい方は上記FBページに問い合わせ、又は、私に「欲しいかも!」と言っていただければ、おつなぎます。

まだ語られていない物語は何ですか

ご覧いただきありがとうございます。反町キヲイチロウのブログです。群馬ローカルのママチャリで行ける範囲で、参加型の場づくりを練習しています。

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